80%のガン細胞を死に追いやることができる食生活②
どういう食生活をしていればガンにならないのか?
①の続きです。(アメブロにも同じような内容の記事を掲載しています)
私たちの体は60兆個の細胞でできています。その細胞の中にいるミトコンドリアがエネルギーを作ってくれているから私達は生きていられます。
ミトコンドリアは私たちの栄養と酸素を使ってエネルギーを作っています。
特にミトコンドリアが最もたくさん集中して存在しているのはエネルギーをたくさん必要とする脳と筋肉です。ほとんどが筋肉でできている心臓には最もミトコンドリアがたくさん存在しています。
ここで、ガンの正体を発見した有名な博士をご紹介します。
1920年代に世界的に有名なドイツのある生理学の医者がいました。その人の名前は「オットー・ワールブルグ博士」と言います。
ワールブルグ博士は、主に細胞生理学の研究を行い、腫瘍の代謝、及び細胞(特に癌細胞)の呼吸の研究を行いました。また黄色酵素の発見によってノーベル生理学・医学賞も受賞しています。
そのワールブルグ博士がこのように言っています。
ガン細胞とは
「細胞そのものにミトコンドリア不良が起きているもの。」
「酸素をミトコンドリアに送ることができなくなっている状態」
ミトコンドリア不良が起きる原因にストレス、睡眠不足、食べすぎ、過剰な薬物、喫煙、運動不足などがあります。
普通、ミトコンドリアに酸素がいかないと細胞は死んでしまうのですが実は、人間が出すエネルギーの作り方には2つあり、死なないで生き残ることもできます。
人間のエネルギーの作り方
1.「ミトコンドリアが作るエネルギー」(生体エネルギー)
2.「細胞が糖を取り込んで発酵させて作るエネルギー」がある。(解糖系)
ガン細胞は、糖を細胞に取り込んで発酵させてエネルギーを作って生き残っている方です。
つまりミトコンドリアが色々な理由でエネルギーを作れなくなったときに、代わりに糖を取り込んで発酵させてエネルギーを作りかろうじて生き残ったのがガン細胞なのです。
博士は、ガン細胞ではミトコンドリアの機能が低下し、解糖系(乳酸系)でATPのエネルギー産生していることを発見しました。
そして「ガン細胞ではグルコース(ブドウ糖)から大量の乳酸を作っていること」も発見しました。
実は、今から90年近く前には、ガンの正体がわかっていました。
ガン細胞とは、ミトコンドリアが衰弱してATP(生体エネルギー)が作れないために、解糖系(乳酸系)でATPを作って生き延びようとする細胞です。
ミトコンドリアは糖質・脂質・タンパク質などからATPを作れるのですが、解糖系は糖質からしかATPを作れません。
そして、ミトコンドリアが作るエネルギーだとブドウ糖1分子に対して36個も作れるのに、発酵して出す(解糖系)エネルギーはブドウ糖1分子に対して2個しか作れません。
このことから言えることは、ガン細胞のエサは、唯一糖質であり、しかもミトコンドリアから作るエネルギーと比べるととても効率が悪いエネルギー生産力ということです。
だからガン細胞では、正常細胞の十数倍のブドウ糖を取り込む必要があるのです。
ということは、ガンなのに糖質をせっせと摂っていれば、ガンを成長させているのと同じことになります。
ガンを予防、またはガンになってしまった人は、糖質制限をする必要があるということです。そして、ガンの元となる糖質や乳酸を効率よく代謝してくれるビタミン、ミネラル、アミノ酸、クエン酸などを摂取しないといけません。
日本人は、白米や砂糖類をたくさん食べすぎています。今や24時間甘いお菓子やパンなどを買える環境にあります。その結果日本人の死因のNO1が「ガン」になってしまいました。2人に1人がガンで亡くなっているのです。
正しい食事やサプリなどでビタミンやミネラルやクエン酸などを摂取している人はまだマシですが、炭水化物や砂糖菓子や糖質飲料ばかり飲食している人は悲惨です。糖尿病かガンになるでしょう。
では、どのような食事がガンを予防することになるのでしょうか?
実は、正常細胞の方はブドウ糖以外にもエネルギー生成の原材料となるものがあります。
それを「ケトン体」といいます。ケトン体とは脂肪が基本となってできている物質です。
正常細胞は脂肪をエネルギー源として利用できるので、糖質は無くても困らないのです。しかし、がん細胞にとって糖質(ブドウ糖)は必須です。糖質から得られるブドウ糖が利用できなくなれば、がん細胞は増殖できません。
つまり、糖質はがん細胞には必須栄養素ですが、正常細胞には必須では無いと言えます。この違いを利用すると、がん細胞を増やさずに止めることができます。
つまりガン予防の食事としては
●糖質を制限すること(ガンの人はほとんど摂らない)
●たんぱく質を摂る
●良質な脂質を摂る
ということになります。
ケトン体は脳神経のエネルギー代謝を改善し、活性酸素や炎症から神経細胞を保護する作用があるので、ケトン食療法はアルツハイマー病やパーキンソン病や脳卒中等を原因とする脳神経細胞障害の進行抑制にも利用されています。
特にココナッツオイル、MTCオイル、フィッシュオイル、亜麻仁オイル、えごまオイル、バター、ギー、ラードなど良質なオイルを摂るといいですよ。たんぱく質も良質なものを食べましょう。(きっちり勉強したい方はメルマガから申し込めます)
ただ、最近の研究では、ガン細胞がミトコンドリアの機能を落としておくことで「アポトーシス抵抗性」という耐性を作るという説も出てきているので、本当にガンは手ごわいですね。
「がんは抗がん剤などに対抗するため、糖代謝をペントース・リン酸回路へ一時的に迂回させ、抗がん剤を効かなくさせる作用(解毒作用)を獲得しつつ、がん自身のエネルギー源であるATPも確保できるように、巧妙に代謝系を利用し、生き延びるようとするあざとい仕組みを持っている(平成26年3月17日科学技術振興機構 慶應義塾大学医学部発表)」。
がん細胞もいろいろ考えて、うまく増 殖しようとしているのですね。やはりガンになる前に予防することが大切だと思います。
身内に癌患者が出てしまったのですが、転移も見つかり抗がん剤治療していますが、もし、もし、アドバイスするとしたら、
糖質は避けるのはわかりますが、お肉、卵などの(タンパク質)はどうなのでしょうか?
予防にはよくても、治療中はどうなのでしょうか??