食べても食べても満腹感にさせないものとは?
パンを何個食べても食べても、まだ食べられる・・・
ラーメンの麺を3玉にしても一気に食べられてしまう・・・
なんていう経験はないですか?
これは、ラーメンもパンも小麦粉から作られているので、こうなるのですよね。
小麦には中毒性があるというのは有名な話で、中毒にさせるのは小麦グルテンの「エクソルフィン」という物質です。
小麦に含まれているグルテンは、胃の中のペプシン(胃液中の酵素)と胃酸によってポリペプチド混合物というものに分解されます。
このポリペプチドという物質は、血液と脳とを隔てる血液脳関門というバリアーを通過できるという性質を持っています。
血液脳関門は、とても重要な役割を果たしていることをご存知ですか?
血液脳関門は、脳内に様々な血液成分が入り込まないようバリヤー機能によって侵入を防いでくれています。
それなのに、それをいとも簡単に通過し脳に入り込んだ小麦ポリペプチドは、脳のモルヒネ受容体と結びつきます。
これは、アヘンと結びつく受容体と同じことです。
このポリペプチドをを「エクソルフィン(外因性モルヒネ様化合物)」と呼んでいます。
小麦グルテン
↓
ポリペプチド混合物に変わる
↓
血液脳関門を通過してモルヒネ受容体と結びつく
↓
ハイな気持ちになる
気持ちいい!! という感覚になる
切れてしまうとまた欲しくなる
小麦を取り込んだ私達の体の中はこのような図式になります。
だから、みんなパンやパスタやうどんや粉ものが辞められないのです。
しかし・・・・
このエクソルフィンよりも強力な「満腹感にさせない悪者」が存在します。
それは、「果糖」です。
では、果糖を多く含むものを紹介していきます。
1. 果物、はちみつ
果糖を多く含むはちみつと果物が合体されたジャムやマーマレードは避けた方が良いですね。
2. 清涼飲料水 →異性化糖 別名(高フルクトース・コーンシロップ)(ぶどう糖果糖液糖)(果糖ぶどう糖液糖)が多く含まれている
「ぶどう糖果糖液糖」=果糖の割合が50%未満のものを指します。
「果糖ぶどう糖液糖」=果糖の割合が50以上90%未満ものを指します。
清涼飲料水500mlには果糖が60g含まれています。
これらは、天然甘味料の中に位置しますが、満腹感を感じることができないので、肥満や糖尿病に繋がり、健康上問題があります。
また、コーンから抽出されているので遺伝子組み換えであることは間違いないです。
3. 人工甘味料
代表的なものとしてはアステルパーム、アセスルファムK、サッカリン、スクラロースなどです。
これらは、体そのものの体のホルモンや神経伝達物質を乱してしまうという問題があります。
これらもインスリンを上昇させないので、満腹感を感じません。
人工甘味料の恐ろしさについては、別の記事に書かせて頂いていますのでここでは、割愛しますが、完全な科学物質なので摂らないようにしてください。
カロリーゼロというものに注意です。
果糖は、ブドウ糖とくっついて砂糖を構成しています。
ブドウ糖は、体の中に入ると小腸で吸収されたあと、血液の中に入ります。
そうすると、血液中に糖が増えて血糖値があがりますよね。
そのあとすい臓がインスリンを出して血糖値を下げて、全身の細胞に運ばれてエネルギーとして使われます。
余った分は脂肪細胞に運ばれます。
しかし、果糖は
ブドウ糖のように細胞で代謝することができないんですね。
では、どこで代謝するのかというと、全部「肝臓」で処理されます。
なので、血糖値を上げるということはありません。
ということは、インスリンを刺激するということもないですし、脂肪細胞に糖を運ぶということもないので、満腹感を感じることができないのです。
その代表としては、清涼飲料水や果物ですよね。
これらは満腹感を得られにくいというのがあります。
ただ、果物は、適度に摂ることは悪いことではありません。
果物には他にもぶどう糖やショ糖、また二糖類、多糖類なども含まれ、他にビタミンやミネラル、食物繊維、抗酸化作用のあるフィトケミカルなどの有効な栄養成分も含んでいるからです。
= まとめ =
最も大切なのは、きっちり体の機能を働かせるということです。
果糖のようにインスリンを刺激しないとなると、レプチン(満腹だという信号を発信する物質)が出なくなり満腹感を得られません。
逆にラーメンやケーキなどの炭水化物はインスリンを急激に分泌させて逆の問題が起きてきます。脂肪細胞に糖質がどんどん運ばれすぎて、レプチンが出すぎるのです。
そうすると脳が反発して「レプチン抵抗性」が起きてしまい、脳が満腹感を感じられないようにしてしまいます。
となると、解決策はレプチンをいかに正しく機能させるかということになってきます。
では、どうすればいいのでしょうか?
●果糖はたくさん摂らないようにしましょう。
●炭水化物を過剰に摂らないようにしましょう。
●人工甘味料は摂らないようにしましょう。
●肉、良質の脂質、食物繊維などをきっちり摂りましょう。