ガン検診の落とし穴とリスク

ここ数年間でも有名芸能人のがん報道が立て続けにありましたね。
そして、多くの芸能人が、がんの闘病中であるかお亡くなりになられています。それは、芸能人だけに関わらず一般人も同じです。

とうとう日本人の死亡原因第一位は「がん」になってしまいました。 何故日本だけが、がんの死亡率が急に多くなったのでしょうか?
そしてがんの死亡率が多くなったあたりから頻繁に言われるようになってきた言葉が「がん検診を受けましょう。」です。


 


芸能人の方がガンでお亡くなりになったという報道を観るたびに、
『がん予防のために検診を受けましょう』というような呼びかけがメディアで始まります。このような情報発信にとても憤りを感じます。
 
私たちはこのような本質から外れた情報に翻弄されています。
恐らく何も知らない、何も疑わない95%以上の人たちは 病気の本質など知る事なく亡くなっていくのでしょう。

私たち弱者は、本当のことを知らされることはありません。そんなこと知らない方が幸せだと思うかもしれません。
でも、病気の本質を知っておくことは自分を守るために大切なことだと思います。
現在、日本人の死亡率の第一位が、がんである以上決して他人事ではなく、私たち全員が向き合わないといけない問題です。




がんは若ければ若いほど転移も早くて死ぬ確率が高くなります。
ガンは抗がん剤の副作用で苦しみますし凄まじい痛みと共にやせ細っていきます。

ガンは恐ろしい病気であることは間違いありません。だからといって『がん予防』に執着すればするほど、癌を患ってしまう落とし穴に落ちてしまう恐れがあるのも事実です。

もちろん、早期発見というのはとても 重要なことなんですけれども、 ほとんどの人が 「がん検診は最も重要だ」 と言っていることに矛盾を感じてしまうのです。 

なぜ、「がん検診が最も重要」なんでしょうか? これ、違いますよね。場合によっては精度の高いがん検査での「早期発見」が仇になる場合もあるのです。

例えば、前立腺がんですが前立腺がんは進行がゆるやかなものが多く、大半は死亡原因にならず治療の必要はないことが多いです。
ところが検診で見つかると治療せざるをえないため、高齢者ではとくに治療によるデメリットが大きいと言われています。





また子宮頸がんもそうですね。子宮頸がんの細胞診検査では子宮頚部から採取した組織を顕微鏡で見て、がん細胞や異型細胞を見つけようとします。
この検査については死亡率を下げる効果が実証されていますが、不利益もあります。

特に中等度までの前がん病変の大半はガンにならないのに医者は治療する場合があります。
また、軽度から中等度までの前がん病変は長期の経過観察となるので、その間のストレスや精神的不安は様々な障害となります。

欧米では、子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しているかどうかの確認をしたうえで、細胞診をすることになっていますし、検診の間隔を5年にするということも検討されています。






次は肺がんX線検査ですが、この検査は、早期がんの見逃しリスクが高いとされています。
レントゲン写真をチェックするとき、2人以上の医師がダブルチェックを行いそれもひとりはベテラン医師であるという条件の下で初めて発見が期待できるとされています。

しかし、このダブルチェックはなかなか実施されていないということです。そんな不確かな検査なのに放射線による被爆のリスクを背負ってしまいます。
肺がんの検査が肺がんを作ってしまうのです。特にX線の数百倍も被爆すると言われているCTは安易に受けてはなりません。


乳がん検査もしかりです。被爆の問題がありますので20代、30代の若い女性は症状がない限り、乳がん検診は受けるべきではありません。
75歳を超えるような高齢者もデメリットが大きくなるので、がん検診の受診は慎重に考えるべきです。


しかし、「がん検診を受けなかったために、がんを早期で見つけることができず、進行してしまったらどうするんだ!」という意見があるのも承知しています。

では、ここで乳がん検査を受けた人1000人と受けなかった人1000人が10年後どうなっていたかの臨床試験を紹介したいと思います。
これはドイツのマックス・プランク人間発達研究所に所属する有名な心理学者、ゲルト・ギーゲレンツァー博士がディレクターを務める
「HARDING CENTER FOR RISK LITERACY/ハーディングセンター・フォー・リスク・リテラシー」のサイトに公開されています。





臨床結果では
乳がん検診を10年間受けた1000人⇒10年後には4人死亡しました。
乳がん検診を受けなかった人1000人⇒10年後には5人死亡しました。
しかし、全がんの死亡率はどちらも同じで21人死亡しています。ということは乳がん検診が寿命を延ばすということはないということです。

また、10年検診を受け続けた人100人は、がんではないのに擬陽性で生検を受けさせられるという結果になっていますし、非進行性のがんなのに乳房を部分切除または全摘された人が5人出ています。決して医療の犠牲になってはいけません。
健康診断、人間ドック、がん検診などは病気というレッテルを貼り、健康人を病人に転落させるための検査だとも言えるでしょう。





ここ十数年、マンモグラフィが盛んに行なわれるようになったため、乳がんの発見数は80年代のそれの3倍以上と、大幅に増加しました。
しかし、乳がんの死亡者数はまったく減っていないんです。信頼できる海外の比較試験でも、約9万人の被験者をマンモグラフィありとなしの
グループに分けて追跡したところ、定期的に実施してもがん死亡者数が減らないことがわかりました。 
 
がんの予防に一番大切なのは、 毎日の「食事」です。 食生活に気をつけていれば がんになりにくく、がんを予防することが できるのです。 
しかし、これを言ってしまうと困る人達がいます。それは誰でしょうか?
そうです。 食品業界の人達です。 メディアやTVは食品業界をスポンサーとしているので、決して食事が一番大事だとは言えないのです。 

これは日本に限らず、世界に共通 していることです。
「がん検診さえしていればガンを予防できる」 というような誤った情報をそのまま鵜呑みに してはいけません。 
いくら「がん検診」をしていたと しても「間違った食生活」を していれば、がんになるのです。
 
では、どういう食生活をしていれば ガンにならないのか? 
これをまた記事にしたいと思います。
 

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