清潔を辞めるとアトピー・花粉症・化学物質過敏症が無くなる !
私たちは、「抗菌」 「除菌」という言葉が大好きです。その言葉に気持ちよく反応します。
ブリーチ、濡れティッシュ、皿洗いの洗剤、トイレの除菌スプレー、靴のインソール消臭スプレーなどなど。
しかし、菌を敵視したお陰で、不健康な体を作り上げていることをご存じでしょうか?
私たちの自然環境には良質な菌がたくさん存在しています。その菌たちが、私たちの腸内細菌を作り出し、良い腸内環境を与えてくれています。
その中で、2013年に興味深い研究結果が発表され、それを見たときに「もしかしたら殺菌や除菌が良くないのではないか?」と確信を持ちました。
その研究はイギリスのケンブリッジ大学で行われたのですが、世界192ヵ国で、ある二つの項目に着目して調べられました。
何を調べたのかというと、「国民の寄生虫感染率」「腸内細菌の多様性」についてです。
それに伴ってアルツハイマーの発生率との関係も調べたのです。
結果、衛生状態が低い国ほど「アルツハイマーの罹患率」が低くなりました。。
逆に衛生状態が良くて寄生虫の感染率が低い国ほど、アルツハイマーの罹患率は急激に上昇していました。
イギリスやオーストラリアや日本などの人口の75%以上が都市に集中して居住している国は、ネパールとかパングラデッシュのように人口の10%しか都市に住んでいない国と比べたら10%ほどアルツハイマーになる確率が高かったのです。
ネパールの人々↑
この結果からみると衛生状態とアルツハイマー病のリスクは関連性が高いということがわかりました。
以前から、清潔すぎると細菌や寄生生物への露出を少なくし、免疫システムを弱らせそれがアレルギーや自己免疫疾患と関連することが分かっていましたが、今回の研究で「認知能力」にも影響することが明らかになったのです。
なぜ、「清潔さ」がアルツハイマーを発症させるのでしょうか?
清潔な環境で暮らすと、バクテリアや病原体に触れる機会が少なくなり、体内への侵入物質や免疫システムを高めることで知られる
制御性T細胞の発達に影響を及ぼします。
科学者たちはこの制御性T細胞の機能障害が、アルツハイマー病患者に見られる脳の炎症を引き起こすと考えています。
またこんなことが昔から言われています。「寄生虫に感染するとアトピー、花粉症、化学物質過敏症が治る」
これは実際に群馬大学の研究によって証明されているのです。
この研究では、湿疹を持つマウスに寄生虫(マラリア)を感染させ、経過を観察したらマラリアの病状が進むにつれて、アトビー性皮膚炎の症状が改善されたとあります。
アレルギーというのは、体の免疫の暴走で敵がいないクリーンな体だとかえって体内で暴走しすぎるのです。
敵を与えてやるときちんと働くようになるんです。清潔すぎる環境が良くないのです。
自分で野菜を作っているような人は、土から色々な細菌をいただくのでこんな病気にはなりにくく、コンビニやスーパーの野菜を食べている人がなりやすいと言われています。
アトピーになっている子供さんのお母さんに共通しているのは「極端な清潔好き」というところです。
化学物質過敏症も「お母さんが神経質」な子供に多いです。
フィリピンやインドに行くとアトピーが治り日本に帰ってくるとまた発症するという人が多いです。
アトピーで悩んでいる人は、家庭菜園にチャレンジしてみてください。土の中には様々な微生物、ウイルス、菌類、細菌がいますので、改善の可能性が高いです。
同じカリフォルニアに住む私の知り合いは子供のころアトピー持ちでした。でも、「日本に行くとまたアトピーが出る」といいます。
今の住んでいる環境が自然に恵まれた所だからだと思います。
日本は本当に清潔で素晴らしい国です。ですが、それが病気を作る原因になっているのは悲しいですね。
極端な清潔環境は、見直した方が良さそうです。