脳を溶かすアルツハイマーの原因と対策!
「知らず知らずのうちに、何かが脳にダメージを与え、知らず知らずのうちに脳を溶かしだす」というような現象が私達を脅かすものとして存在しています。
それは、何かというと、結果的に脳が萎縮してしまって、記憶を司る海馬がどんどん小さくなり、脳内の細胞が死んでしまうというような現象です。痛みも苦しみもなく、目に見えないので、気がついたらいつのまにか脳が溶けて、スカスカになり、記憶も無くなってしまっている。これが「認知症」です。
でも、私たちは 「なぜ認知症になるのか ? 」「どうしてこんなにも認知症が増えているんだろう ? 」と思いつつ、誰も原因がわからずお医者さんに聞いても「原因不明」と言います。
その症状が目に見えていれば、対策もできるかもしれないのですが、目に見えないだけにどうしようもないですよね。
では、一体その脳を溶かしてしまう原因となる物質は何なのでしょうか ?
それは、「AGE」と言われるものです。
これは、「たんぱく質」と「糖質」が結びつくことによって発生してしまう物質のことです。 これを「糖化現象が起きる」と言います。
この糖化現象というものがどのくらい恐ろしいかというと、フリーラジカル(活性酸素)の量が半端ないのです。 一般的に出ているフリーラジカルよりもたんぱく質の糖化現象から出るフリーラジカルは、50倍だと言われています。
それで、そのフリーラジカルがどんどん細胞機能を損傷させたり、遺伝子を傷つけたり、ミトコンドリアも痛めつけられたリして最終的には細胞は死んでしまうのです。
一番気をつけないといけないのは、やはり、血糖値を正常値にしておくということなのですが、その中でも一番注意しないといけない数値は、ヘモグロピンa1cという数値なんですね。
ヘモグロビンというのは、赤血球の中にあるたんぱく質なのですが、ヘモグロビンa1cというのは糖が既にヘモグロビンに付着してしまったものを測定するというものなので、糖化現象を調べるのには一番効率的に測定できるんです。糖尿病の人たちの中では「ヘモグロビンa1c」という言葉がよく飛び出します。
このヘモグロピンa1cの数値が「6」以上ですと、糖尿病だと言われています。 そういう高数値なら、既に脳内炎症が起きていてもおかしくないのです。
健康な人は、糖質を摂るとインスリンがきちんと出てきて血糖値がコントロールできています。 食生活と適度な運動で、糖代謝がきっちりできているのです。
しかし、長期的に糖質の摂りすぎで、常に糖が余っていて血糖値が高くなっている状態なら、糖化現象が起きてしまうので、AGEが発生して普通の50倍のフリーラジカルを大量に出し、体内の細胞を痛めつけます。
それが脳内で起きると「アルツハイマー」型 「認知症」になってしまうのです。
そもそもアルツハイマーが起こる経緯とは?
まず「老人斑」と呼ばれるシミのようなものが脳にたくさんでき、その老人斑に含まれる「アミロイドβ」という物質が増えることで脳の神経細胞が破壊されていきます。
そして、アルツハイマーとインスリンが大きく関わっているようです。脳の栄養である「糖」を取り込むときに「グリア細胞」というものが必要です。このグリア細胞が糖をエネルギーに変える役割をしています。しかし、アルツハイマー患者の脳はグリア細胞の機能が低下していることが分かっているのです。グリア細胞の機能が低下してしまうと脳の栄養である糖を上手く取り込めなくなってしまいます。
また糖尿病の人はインスリンの効き方も悪いのでそれが認知症を進行させている原因だと言われています。認知症の原因となる「アミロイドβ」は発症する25年前から徐々に溜まっていくと言われているので、症状のない早いうちから注意する必要があります。
認知症にならないための準備としては・・・
●糖質を摂りすぎない
●食べすぎに気をつけて腹八分目にする
●塩、お酒、を控える
●適度に運動をして血流をよくする
●たばこは辞める
●睡眠不足にならないようにする
みなさん、認知症は発症する25年前から始まっていますよ。
気をつけましょうね。